今日。
何をやっていたかというと、
がくふはり。(楽譜貼り。)
そんなに時間のかかる作業ではないのだけれど、めんどっちいのでインターネットをサーフしながら音楽を聴きながらお茶を飲みながらの、ながらながら作業でやるからもっと時間がかかる。
あ〜あ、何で、私、こんなに集中力散漫で効率が悪いんだろ。
我ながら、あきれはてている。
でも、とりあえず一曲できた。
昔は、コンサートでは絶対本物の楽譜から弾かないといけないって思って、
ちゃんと本物の楽譜から弾いていました。
今でも確かに著作権上は、コンサートの為にでさえも、何ページか以上はコピーしてはいけない筈。
でも、本物の楽譜を持って舞台に上がる、ということは、アシスタントが必要、ということにもなる。
いるときはいいのだけれど、いない時は、困る。
アシスタントの有無も善し悪しであって、本当に安心して任せられる人ならばいいのだけれど、そうでない人を頼んでしまうと、悲惨な結果になりえない。
母が口癖で、
「オルガニストを殺すのには刃物はいらず。下手なアシスタントでいちころよ。」
という程、本当に微妙な存在。
自慢ではないけれど、(でも自慢かも。)私はこの母のもとでアシスタント業を子供の頃からさせられていたため(させていただいたため)、オルガンを弾くよりもアシスタントをすることには自信がある。
アシスタントをする人は、楽譜をめくるだけではなく、大抵ストップも変えたりしなければいけないので、曲によっては曲芸師程大変な仕事になる場合もあるし、もっと大変な曲だと、アシスタントを2人お願いしないといけないこともある。
なので、
この人たちが一つ間違えると、自分がいくら上手に弾けていても、曲は、
だ・い・な・し。
大体、本番中どこで一番つまずきやすいか、というと、
私の場合、ページをめくるところ。
なぜかというと、
「(アシスタントが)ちゃんとめくってくれるかな」
と不必要に心配するから、弾く方がなおざりになる。
ということは、
できるもんなら、アシスタントなしでできるように準備すればいいのね!
と、数年前から、なるべく一人で弾けるようにしてきた。
ミサの終わりなんかに即興ではなくて作品を弾くときにも、誰も手伝ってくれないので、こんなときのためにも準備が必要。
楽譜を縮小コピーして、厚めの紙に貼って、なるべく沢山のページ数を動かさなくても弾けるようにしている。
本当は、楽譜を全部暗記してしまえば一番いいんだろうな、と思う。
人間の脳の可能性から考えて、絶対いける。
ジャンヌ・ドメッシュー(Jeanne Demessieux)という女性のオルガニストは、常に2500曲程のレパートリーを暗記していたらしい。
アメリカに数ヶ月に渡るツアーに行っても、楽譜はパリの家に置きっぱなしだったとか。
でも、すごいなぁ〜〜〜。
私はこの人の音楽が大好きで、この人に憧れて、この人の音楽に追いつきたいと思っている。
でも、こんなことを読むと、もっと挫折気味になる。
全曲制覇がしたいのに、超人的な技術を必要とするペダルエチュードがまだ弾けていないし。(涙)
Demessieuxまでまだ追いつけないので、仕方なく、楽譜・貼り、しました。
あと2曲作らないといけないや。
(でも、コピーするの忘れたので、また今度。)
そうそう、縮小楽譜を持って舞台にでますが、著作権上、本物の楽譜も一緒に舞台に持って行っています。