人気ブログランキング | 話題のタグを見る

風琴亭

fuukintei.exblog.jp
ブログトップ

グレゴリオ聖歌のテキスト作ってます〜

現在、(本当に今、)
今度の金曜日からはじまるグレゴリオ聖歌講座のテキストを作ってます。
先回(「せんかい」と入力したら、この熟語が全く出てこなかったのですが、私の読み方間違ってるのかな?)の講座は待降節であったこともあって、歌の選択に凝りすぎてしまい、難しくなってしまっていたような気がしていました。
ついてこれなくなっちゃった方が数人いらして、大変申し訳なかったです......
m(_ _)m \(_"_ )

なので、

今回は、ちょっとばかし選曲がごった煮のようにはなりますが、
とりあえず、歌い易そうなものを、今、選んでいます。
(もっと早くしておきなさいと、ママに怒られそうです。)

で、机の上はこれぐらいごたごた。ひゃ〜。

左下に見えているのは、オイルヒーターです。
5月も半ばだというのに、何で、日本でヒーターをつけなければいけないのよ。
まったく......。

受講者のみなさん、
リクエストがあれば、受け付けますよ〜。
どうぞお気軽にお声をかけてくださいね!

金曜日、楽しみだな!

グレゴリオ聖歌のテキスト作ってます〜_f0160325_2023167.jpg

# by mausmirabilis | 2008-05-13 20:02 | 風琴徒然

コンサートで使う楽譜について

今日。
何をやっていたかというと、
がくふはり。(楽譜貼り。)

そんなに時間のかかる作業ではないのだけれど、めんどっちいのでインターネットをサーフしながら音楽を聴きながらお茶を飲みながらの、ながらながら作業でやるからもっと時間がかかる。
あ〜あ、何で、私、こんなに集中力散漫で効率が悪いんだろ。
我ながら、あきれはてている。

でも、とりあえず一曲できた。

昔は、コンサートでは絶対本物の楽譜から弾かないといけないって思って、
ちゃんと本物の楽譜から弾いていました。
今でも確かに著作権上は、コンサートの為にでさえも、何ページか以上はコピーしてはいけない筈。
でも、本物の楽譜を持って舞台に上がる、ということは、アシスタントが必要、ということにもなる。
いるときはいいのだけれど、いない時は、困る。

アシスタントの有無も善し悪しであって、本当に安心して任せられる人ならばいいのだけれど、そうでない人を頼んでしまうと、悲惨な結果になりえない。
母が口癖で、
「オルガニストを殺すのには刃物はいらず。下手なアシスタントでいちころよ。」
という程、本当に微妙な存在。

自慢ではないけれど、(でも自慢かも。)私はこの母のもとでアシスタント業を子供の頃からさせられていたため(させていただいたため)、オルガンを弾くよりもアシスタントをすることには自信がある。

アシスタントをする人は、楽譜をめくるだけではなく、大抵ストップも変えたりしなければいけないので、曲によっては曲芸師程大変な仕事になる場合もあるし、もっと大変な曲だと、アシスタントを2人お願いしないといけないこともある。

なので、
この人たちが一つ間違えると、自分がいくら上手に弾けていても、曲は、
だ・い・な・し。

大体、本番中どこで一番つまずきやすいか、というと、
私の場合、ページをめくるところ。

なぜかというと、
「(アシスタントが)ちゃんとめくってくれるかな」
と不必要に心配するから、弾く方がなおざりになる。

ということは、
できるもんなら、アシスタントなしでできるように準備すればいいのね!
と、数年前から、なるべく一人で弾けるようにしてきた。

ミサの終わりなんかに即興ではなくて作品を弾くときにも、誰も手伝ってくれないので、こんなときのためにも準備が必要。

楽譜を縮小コピーして、厚めの紙に貼って、なるべく沢山のページ数を動かさなくても弾けるようにしている。

本当は、楽譜を全部暗記してしまえば一番いいんだろうな、と思う。
人間の脳の可能性から考えて、絶対いける。
ジャンヌ・ドメッシュー(Jeanne Demessieux)という女性のオルガニストは、常に2500曲程のレパートリーを暗記していたらしい。
アメリカに数ヶ月に渡るツアーに行っても、楽譜はパリの家に置きっぱなしだったとか。

でも、すごいなぁ〜〜〜。

私はこの人の音楽が大好きで、この人に憧れて、この人の音楽に追いつきたいと思っている。
でも、こんなことを読むと、もっと挫折気味になる。
全曲制覇がしたいのに、超人的な技術を必要とするペダルエチュードがまだ弾けていないし。(涙)

Demessieuxまでまだ追いつけないので、仕方なく、楽譜・貼り、しました。
あと2曲作らないといけないや。
(でも、コピーするの忘れたので、また今度。)

そうそう、縮小楽譜を持って舞台にでますが、著作権上、本物の楽譜も一緒に舞台に持って行っています。
コンサートで使う楽譜について_f0160325_16413730.jpg

# by mausmirabilis | 2008-05-12 16:39 | コンサート関係

柄にもなく、ケルンFCについて

たった今、ケルンのFCが1軍(っていうのかな?)に上昇したってニュースが入りました。

あんまり(というか、全く)サッカーのことには詳しくないけれど、ここのFCは過去10年の間に1軍と2軍の間を4回ぐらい行ったり来たりしているらしい。

前回に1軍に浮上した時は、当時の教会の同僚で、香部屋の係や教会の建物の責任係をしているオニイチャン(ケルン人、もちろんケルンFCファン)があまりにも喜んで、教会の行事ではないのに教会の鐘をゴンゴン鳴らして、後から主任司祭(注:ケルン人の宿敵であるデュッセルドルフ人。)に大目玉を食らっていたっけ。

前回は10回だかなんかの試合に渡って、1つのゴールさえも入れられなかったという記録を持っているクラブでもある。馬鹿な子ほど可愛い、の見本のようにも思えるけれど、地元は地元。日本で聞くニュースはケルンで聞く以上に、嬉しい。

今頃、ケルンの街の中はカーニバルのような騒ぎなんだろうな......。
# by mausmirabilis | 2008-05-11 23:25 | 風琴徒然

爆弾便・おふくろのあじ

昨日の話になりますが。

知り合いのキヌエさんから宅急便が届きました。
キヌエさんとは、母が30年程前にピアノを教えていた生徒さんのお母様です。
数ヶ月に一回程、キヌエさんは拙宅に宅急便を送ってくれます。

何を送ってくれるのかというと、
「煮物」。

これが又、半端じゃない量。
みかん箱一箱に、大きなタッパーぎしぎしに詰まった煮物やお惣菜やお漬け物を20種類程(全て違うお味付け!)と、お赤飯や(お重箱1つ分、これもぎっしり詰まっている)おいなりさん(30個ぐらいは絶対入っている)、お赤飯の時は大きなごま塩の瓶まで一つごろんとつけて、
「どかん」
と、予告もなしに送りつけてきてくれます。
お庭で取れたおねぎやお野菜が入っていることもよくあります。
みかん箱のずっしりと重たいこと......。

そしてお礼の電話をすると、
「ごめんねぇ〜、又、爆弾みたいな煮物おくっちゃって!わはは!」
と豪快に笑っている。

この、キヌエさんの爆弾便が着たときは、本当に、すごく嬉しい!

何で同じ煮物でも、こうもお味が違うようにできるんだろ。
何でこんにゃくに、こんなにお味がしみているんだろ。
お麩のようにお味がないものでも、うわ〜、おいしっ!って思うような繊細なお出汁が使われていて。

そして、繊細なお味とは反対に、彼女の豪快さが、又、嬉しい。
大きなタッパーに、これでもか!っていう程、お野菜がぎっっっしり詰め込まれている。
お野菜も、気持ち良い程ざっくざっくと切ってある。

何でも、お料理をつくるのが大好きで、何かを作っては、玄関先で誰かあげれる人が通らないかと待ち構えているらしい。
東京で下宿しているお孫さんのところにも、ばぁちゃんの煮物便をせっせと送ってもいるらしい。
そして、このキヌエさん、お年をめされるごとに、綺麗であか抜けていらっしゃる。

我が家では、25年前に祖母が亡くなって以来、煮物というものを作れる人がいなくなってしまいました。
唯一、父が、春はたけのこの煮物を、秋は里芋の煮物を作るぐらい。(彼の腕も最近あがってきて、こればかりは下手な料亭よりは余程上手になってきたけれど。)
私の母が作ってくれた「おふくろの味」というのは、カニクリームコロッケとか、マッシュルームのいっぱい入ったオムライスとか、スパゲッティとか、何せ、おふくろの味自体がカタカナになってしまっている。

なので、キヌエさんの爆弾便が届いた日には、

大事に取っておいた、おいしい日本酒を開けて、
大伯父がつくった器を出して、

最上級に幸せな居酒屋風琴亭が開亭します。

爆弾便・おふくろのあじ_f0160325_16341270.jpg

写真、ぶれちゃった......。
# by mausmirabilis | 2008-05-11 16:43 | びすとろ風琴亭

古巣

今日。
所用があったので、名古屋の東山公園近くまで地下鉄で行った。

途中で、母校の中学校の女の子の学生たちが、きゃいきゃいと乗ってきた。
かばんと靴が変わったけれど、制服は勿論私が着ていたものと同じ。
なんだかとても懐かしく、嬉しかった。
とても他愛のないことを大事に喋っているのも、変わっていないや。

途中、本山で乗り換えたら、今度は母校の小学生たちがうわぁーっと何人もの固まりで階段をぞくぞく上がってきた。
こちらも、制服はそのまま、ランドセルは私の頃も好きなものを持ってこれたし、靴が自由になったこと以外は見た目そのまま。
みんな、元気で、大きくなってね......と、心の中で声をかけながら、ちょっと涙っぽい目で見送る。

私の日本での最終学歴は中学校なので、日本での学校経験は、小、中学校でしかない。
その分、もしかしたら、愛着が湧くのかも知れないけれど、
でも、それにしても、いい学校に行かせてもらったと感謝している。
いい友達が沢山、いた。そして、まだ、いる。
卒業後にできた、と言った方がいいような友達もいる。

小学校、中学校の時代の思い出は、楽しく、でも、甘くもあり辛くもあり、酸っぱくもある。
いろいろなことを、母校の制服をみると、思い出す。

そして、もう一つの古巣。
昨日がケルンで仕事をしていた時のボス(主任司祭ね。)の誕生日だったので、電話をした。
彼のもとで、本当に教会音楽家としてすべき仕事、そして、してもいい仕事を沢山させてもらった。とっても忙しかったけれど、理想的な環境で、沢山のことを経験させてもらった。本当に感謝している。

今までの人生、何をしていたんだろうって考えてしまう時もあるけれど、
こうやって感謝すべき経験ができたこと、そして思いだせることがある、ということに、
感謝。
# by mausmirabilis | 2008-05-08 23:11 | 風琴徒然