...って言っても、歌った訳じゃないんだけれどね。
昨日芸文コンサートホールで名古屋二期会のニューイヤーコンサートがあって、その第二部にマスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナが演奏会形式で演奏されまして。
で、その中にチョイ役でパイプオルガンが使われます。
パイプオルガンという楽器、オーケストラと一緒に演奏する時には、通奏低音みたいにずーっと一緒に弾いているか、効果音みたいに使われるので1時間の曲の中で数小節のみ音を出すかのどちらか。
シュトラウスのアルプス交響曲とか、マーラーの2番とか8番とか、とにかく待っている時間の方が弾いている時間よりも断然に長い。(その代わり、入りを間違えると悲惨なことになる0(>_<)0)
で、昨日のは後者の方。
オペラのドラマが復活祭の日の設定なので、教会のシーンでパイプオルガンが鳴る、という訳。(他のシーンは勿論お呼びなし。)
大体オルガニストという人種は、普段はソロ曲が多く、楽譜は最初から最後まで書いてあるのが普通として慣れているのですが、オーケストラの一部として演奏するときは、当然ながらオーケストラのパート譜が楽譜。
これが又、私は結構苦手。
だって、例えばこの楽譜の場合、「練習番号22番までは休み」で、その後は8小節と7小節の休みがあって、6小節レチタティーヴォがあって、やっとオルガンの登場、となる訳です。
スコアがないと練習番号22がどこかなんて、全く判らないから、どーするのよっ!って思いたくなるけれど、そうも言っていられないので、スコアと音源を買って事前にお勉強するのですけれど。
練習の時も弾いていない時は暇なのでホルンの楽譜を後ろからこそ〜っと覗いたら、オルガン程ではないにしても、やはり、いつも吹いている、という訳でもないのですね。
で、そこにも22小節休み、17小節休み、変拍子が1小節あって又9小節休みの後に音符があったりして。
で、ちゃんと落ちずに入っている。
凄いなぁ......って思った。これは私には勘定しきれない。
どうも、私の頭の中では「数字」という観念がどうも根本的に欠落しているらしく、12小節めまでぐらい勘定していると、今自分が12小節めにいるのだか14小節めにいるのだか判らなくなってきてしまう上、変拍子なんかあると、もう、本当にお手上げ状態になってしまう。
昨日の曲は、指揮者用スコアを買ってきて、それを見ながら弾きました。これが一番安心。丁度いい具合に楽譜をめくれるテンポだったし。でも、普段はそんなに楽譜をめくっている余裕がない曲も多いので、そんなときはパート譜にぐわぁ〜っと書き込みしています。
教会音楽の声楽曲と同じ様なところから発祥しているにも関わらず、精神性的には正反対と言ってもいいような位置にあるオペラというジャンル。
教会音楽家として働いていたときには、私がオペラで一緒に弾くなんて思いもしませんでした。
それがもう、ほんとうに、楽しかった〜〜〜〜
♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪
お芝居って判っているのに、筋書きも判っているのに、音楽を聞きながらハラハラドキドキ。練習と本番含めて5回ぐらい通しているのだけれど、5回とも最後のシーンでぐぐっと涙をこらえたくなったり。わはは。
スコアが178ページある中(何小節あるのかは数えていないので不明)、オルガンの出番は75小節。
(ちなみに弦楽器の人の75小節めはスコアの11ページにあった)(;^_^
待っている時間は長いし、でも上のオルガン席でスポットライト当たっているからごそごそできないし、とにかくオルガン席で硬直状態。
やっと自分の出番になったときには、肩が「ばりっっ」っていってた。
その楽章が終わって、次の出番までは又15分ぐらい硬直状態続行。
次の出番の時には、足が痺れていた。
ここで30小節ぐらい弾いて、又、最後まで待機。
カーテンコールで立ったときには、足の裏に蟻さんたちがいっぱいいるような感じ...
"/(*▽*)
指揮者の棒はモニターからはみだしちゃって見えなくなるハプニングもあったり、いろいろ大変だけれど、でも、楽しかったなぁ。
又、弾きたいなぁ〜。