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風琴亭

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11月11日

......は、ドイツでは、聖マルティンのお祝いの日。

Sankt Ma〜rtin, Sankt Ma〜rtin, (区切り方が文法とは違ってるけど、こういう風に聞こえるので気にしない、気にしない!)
Sankt Martin ritt durch Schnee und Wind,
sein Roß, das trug ihn fort geschwind.
St. Martin ritt mit leichtem Mut,
sein Mantel deckt ihn wa〜rm u〜nd gu〜t.

...なんて、一人で歌って盛り上がっても、しょうがないか。
でも、この歌、ドイツでよく歌いました、というか弾きました。
子供のミサや、指導していたカンガルーコーラス。
みんな、この歌、大好き。

聖マルティンはフランス・トゥールの司教になった人だけど、その前にはローマの軍人だった。軍人として馬にのって街へ入ろうとしたら、洋服のない貧しい人が凍えそうになっていたので自分の赤いマントを半分に切り裂いて与えたら、夢で半分の赤いマントを着たイエスが現れた......ということが伝えられています。

ドイツの多くの街では、夕方にたき火を焚いて、馬に乗って赤いマントを着た人と貧者役の人がこの光景を再現する劇のようなことを行なって、その後、町中を練り歩きます。子供たちは、自分で作った(小さい子たちは、お母さんに作ってもらった)ランタンを灯して、マルティンの後からいっしょに行列をします。このランタンが、又、バラエティーに富んでいて、とってもかわいいの!
行列の後にお菓子が配られるのも、うれしい。
こんな、Weckmannというパンも、この時期ならではのもの。
こんなの。ケルンのは、これに、恐ろしく安っぽい赤いあめ玉がついている。
それからMartinsgansって言って、聖マルティンの日のお祝いにガチョウがよく食べられる。あちらこちらで飼育されていたガチョウが、この日からクリスマスにかけて少なくなっていくのを見るのは、やるせない......。

もう、寒くて暗くて、お日さまが何週間もでなくって、しとしと雨ばかりのこともあるドイツの冬。そんな中で、昔は、聖マルティンの日は、光やごちそうを伴う、とても楽しみなお祝いの日だったんだろうな......って思う。
それから、11月11日の聖マルティンの日に続いて、12月6日の聖ニコラウスの日、そしてクリスマスへとお祝いは続いていく。その間に待降節があるけど。
闇の中の光を通して、もう遠くではないクリスマスへの望みもあるんだろうな。

そうそう、ケルンでは、カーニバルのシーズンオープンの日でもあります!
11月11日11時11分、Alter Marktではお祭りが始まるよ!
Koelle Allaf!
by mausmirabilis | 2008-11-11 11:28 | 風琴徒然 | Comments(1)
Commented at 2008-11-13 11:07
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