久々の「オルガニストのお役立ち」編です。

このトンネル、実は教会の天上の上にあるものです。
本体はこのオルガン。

前にひっかかっている異質なオルガンは、別の楽器ですので、とりあえず見なかったことにしましょう。(これはこの教会に絶対合わないと思う。)
ここのご本尊は後ろの大きな楽器です。1908年Wilhelm Sauer作。
パイプオルガンは見えるところだけではなく、見えないところにもパイプがあります。
例えば、天上裏。
で、この天井裏のパイプ群の音は、トンネルを通って前方の祭壇の上から聞こえてくる仕掛けとなっています。

(これはトンネルを横から見た写真)
このような種類のWerk(鍵盤ごとに扱うパイプ群)をFernwerk(遠いヴェルク)と言います。ドイツ・ロマン派のオルガンによく見られます。
弾いてみるとエコーみたいな効果もあり、「天上」から響きが降ってくるような効果もあります。楽しい〜!