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風琴亭

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着いてます!エコノミープレミアム体験の巻。

おととい、ずっとケルンで修理に預けてあったこちらのマック君が元気になって帰ってきました。やれやれ。
しかしケイソツなわたくしは、マック君の中身が全てリセットされることまで考えが及ばず、見事にWLANのパスワード紛失。
コンピューターは機能するものの、インターネットに接続できないというみじめな夜を過ごした後、昨日、泣く泣く友達からパッチケーブル(で日本語あってる?)を借りてきました。

さて。
今回のフライトは、JALのエコノミープレミアム、というものを試してきました。
普通のエコノミーに比べてちょっとお高めですが、ビジネスクラス程、手がでない訳ではない。
確かにビジネスクラスに乗った後は、疲れ方が全く違う、というか、ないに等しい。
(あ、私の今までのビジネスクラスは、飛行機会社のミスで乗せていただいたものか、マイレージのアップグレードですよん。)
でも、同じ11時間程の時間を過ごすのに自分で数十万円も出せません。それだけあったら、欲しい楽譜がわんさかと買えるではないか......。(ここで一つ自己発見。私の物質的価値観といふものは、円とかユーロではなく、楽譜何冊本何冊というものに基づいているのではないであらうか......。)

でも、エコノミークラスがきむいことも確か。
私なんかはまだ、足を上に上げたり下げたりできるけれど、大きなヨーロッパ人なんかは一度座ったら座ったっきりで、固まってるもん。とても気の毒。もう少しでいいから、あの幅は大きくならないものですかね。ついでに、ビジネスクラスのようなサービスはいらないから、サービスは本当に何もいらないから、ゆったりとすわれる席があればいいなぁ。
......などと思っていたら、できてくれました、エコノミープレミアム。

早速お試し。

席の座り心地は大変よろしいです。
ビジネスクラスみたいにふかふかでもなく、あっちを動かしたりこっちを動かしたりと遊べるようなものではなく、座った席が前にずれるか後ろに戻るか、あと、ふくらはぎの下の部分が上がるか下がるか。それだけ。でも随分違う。
あと、普通に座った限りでは前のシートまで余裕があるため、前シートの下についている足置きには、私の短い足では届かなかった。くやしい。
とにかく、エコノミーよりは数段楽。です。
スリッパがついているのもうれしいし、毛布がしっかりしているのもありがたき。です。

機内サービスのお手拭きは、エコノミーの使い捨てのものと同じ。前にエコノミーでも使っていた、しっかりしたお手拭きの方が、気持ちはよかったです。
でも、飲み物にシャンパンの瓶(200ml)があるのは、シャンパン大好きな私にとってはうれしいな。ビジネスクラスではグラスに出してくれるけれど、ここでは小瓶ごと、どん!と出してくれるのも威勢がよくて嬉しい限り。ついつい、らっぱ飲みしたくなるわたくし。そしてつけてくれるコップが普通のプラスチックのコップ、というのも楽しい。でも、シャンパンはかっきり冷えていて、おいしゅうございました。ちなみにおつまみはビジネスクラスと同じです。

で、お食事。
基本的にエコノミークラスのお食事です。
ビジネスクラスで懐石風のお食事がでるからといって、それだけで(くどいようですが)数十万円余計に払うものでもないので(だって、それだけあったら、嵐山吉兆さんで何回かお食事できるよ。)、充分です。10時間そこら、自分で持っていくサンドウィッチと果物だけでも充分足ります。
と、思いますが、今回、事前にインターネットでメニューを検索していたら、「あ、これは、アヤチャン食べれるものがありません」っていう感じ。とにかくお肉が多かった。でも、自分だけ自分のサンドウィッチとりんごを持っていく、というのも、やはりなんだか憚られたので、ヴェジタリアンミールをお願いしておきました。

これは、正解でした。
前菜はカテージチーズのオレンジ添え。
サラダには食用のお花なんかが散らしてあって、かわゆい。レモンもついていて、うれしい。主菜はトマト味のお野菜(キッド豆、おくら、ブロッコリー、キャベツ、おなす)にクスクス。
デザートはパイ生地にカスタードクリームと黄桃がのったもの。(これにはゼラチンがかかっていて、ヴェジタリアンミールとしては、ちょっと失格。)
写真を撮る、という細かい気遣いは、できない人間なのでごめんちゃい。実は、カメラを大きな方のかばんに入れて、上の棚に上げてしまったところだったので、もう降ろせなかったの。

その後の間食には野菜サンドが作ってあったり、朝食(だか夕食だかなんだか.....)もスパゲッティボロネーズの代わりに野菜オムレツが出たり、と、これはなかなかうれしいサービスでした。基本的に機内食は、そうおいしいものではないと思いますが、それでも普通の機内食よりも塩分少なめで、丁寧に作ってありましたよん。

結果。
まだ少し「お高め」ではあると思いますが、楽さ加減は普通のエコノミークラスと雲泥の差です。旅行予算に少し余裕があるようでしたら、お勧め!です。到着したその後のコンディションが違います。
本当は、一世代前と比べても人間のサイズが大きくなる一方の現在、全てのエコノミークラスのスタンダードがこれぐらいの大きさの座席になっても不思議はない、と思うのですが、やっぱりコスト上そういう訳にもいかないんだろうなぁ。

で、飛行機の中で、しっかり風邪をひいてきました、わたくし。ああ、なさけない......。
by mausmirabilis | 2008-08-01 14:02 | 風琴徒然 | Comments(0)