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風琴亭

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オルガンを練習する時の音色について

なかなか実際のパイプオルガンで練習が出来る機会というのもないので、書いてもあまり意味ないかなぁ〜と思いつつも、思いついた時にとりあえず書いておきます。

開いている教会にあるパイプオルガンの場合、まず、お祈りに来る人の邪魔にならないことが、一番大事でしょう。
ドイツの教会なんかは、この頃防犯上の理由から閉まっているところも多いです。
プロテスタントの教会は、礼拝時以外は基本的に閉まっていますね。(観光地は別ですが。)

私の勤めていた教会も閉まっていることの多い教会でしたが、練習をするときは基本的に、フルートの8フィートを使っていました。
今でもそうです。
ペダルは必要に応じて16'+8'か16'+4'か8'+4'。
16'はなくてもいいぐらいです。下の方でゴロゴロと音がして、細かいところまで聞こえなくなる場合があります。

あまり音が大きいと、耳も体も疲れてしまいます。
いつも大きな音で練習しているH氏、"Tutti H"というあだ名までついている同僚もおりましたが、あの人は練習する度に、もの凄い量のアドレナリンを体の中で分泌して「ハイ(=興奮)」の状態になっていたのではないかと陰で噂をされていました。(すっごく優しい人なので、嫌みな陰口ではないですよ。微笑ましい、という感じです。)

ちなみに、私の一番最初の先生のおうちの練習オルガンは、
III 8'
II 8'
I IIIとIIをカプラーしたもの
Ped. IIをカプラーしたもの、4'

これはどうやって読むのかというと、
ローマ数字は段数を表しますので、鍵盤は3段あります。
2段めと3段めにはそれぞれ金属と木で出来た8フィートのストップが入っており、1段めで弾くときは自動的にこの2段めと3段めの両方のストップを弾く様になっています。
ペダルは、2段めの8フィートのストップが自動的にカプラーされるようになっていて、後は必要に応じて4フィートのストップが出し入れできるようになっています。
で、これら全てのストップ(実質3ストップ)がスウェル箱の中に入っています。

この楽器は、どこかのコマーシャルではないけれど、「何も足さない、何も引かない」練習オルガンの極めつけでした。

で、ここからがプロのテクニック指南です:
(...って偉そうなこと書いてます。えへへ。)
曲全体が弾ける様になったら、一度、ペダルに2フィートを入れて弾いてみましょう!
8フィートと2フィートね。
ピーピーとうるさいかも知れませんが、必要に迫られてペダルの旋律を意識して聞く様になります。意識して聞けば、その分意識して弾きますので、ペダルのラインが綺麗に弾ける様になります。

これは、もちろん手にも応用できます。
トリオを弾くときなんか、左手に4フィートか2フィートを入れて、後の声部は静かな8フィートで弾いたり。

パイプは、短い程、早く風に反応して発声します。
ですので、短いパイプを使うと、8フィートでは聞こえにくい手足の細かい動きが聞こえてくるのです。

なので、私の練習の過程での音色は、

音を読むときは、手足8フィート。
細かい、繊細な動きのコントロールをする段階で4フィートか2フィートをプラス。(必要な声部だけね。)
最後の段階で、本番の音をシミュレーション。(でも、お祈りしている人がいない時だけ。)
......という感じです。

何だか、あまり役に立ちそうもない今日のぶろグでした。おそまつさま。
by mausmirabilis | 2008-06-08 12:43 | 風琴指南