先回(2008.05.16.)の内容を簡単にまとめておきます。
というか、少しずつ項目別に分けた方が読み易いかと思いますし、私も一回のブログで90分の間にお話した事全部をまとめるのは大変なので、その日その日に書ける範囲でupして行った方が、息が続きそうです。
もし、ご質問等があれば、コメント欄にお書き下さいまし。
まず、今日は読み方から。
これは一番最初に実習した、午後の祈りの導入部です。
(司祭)神よ、わたしを力づけ、
(答)急いで助けに来てください。栄光は父と子と聖霊に、初めのように今もいつも世々に。アーメン。
というテキストです。
一番左にある四角が上下に繋がっている記号が、ド音記号です。(ハ音記号の前身です。普通のペンで書くとCという文字に見えますし、ドの音であるCを本当に表してもいます。)
この記号の間にある線(この楽譜の場合は上から2段目)が、「ド」の音である、ということを表します。
この記号は移動しますので、気をつけましょう。
又、この記号は、ピアノの鍵盤と楽譜の様な関係の絶対的な音の高さを示すものではなく、半音がどこにくるか、を表しますので、実際の音の高さは、歌うグループの歌い易いところで決めればよいかと思います。
この他にも、ファ音記号があります。ド音記号の左横に棒線が上下にひっぱられています。
この場合は、この記号の間の線がファの音である、ということを示しています。
そして、その次の四角い物体が、音符です。
この楽譜の場合、Deusという言葉はド・ドと読みます。
結構簡単ですね!
四角が単独で書かれている音符をpunctum(プンクトゥム)と言います。
Deusの後に出てくる一番上の線にかかっている「ちょん」は、ブレスの記号です。
ブレスの記号としては、この記号と、真ん中の2本の線にかかっているものと、一番上から一番下の線にかけてかかっているものの3種類がありますが、線が長ければ長い程、間を置く、ということです。
ですのでこの「ちょん」は、本当に息を吸ってすぐ次を歌いましょう、という印です。
3列めの終わり、Sanctoの言葉の後に、上から下までの長い線が出てきます。
この線が出てきたときは、大きな大きなヨーロッパの聖堂で歌ったときに、この線の直前の言葉が残響としてまだ響いているのを一度聴くぐらいの間を空けてください。ゆったりとした間です。
楽譜に戻ります。
In adjutoriumという次の言葉のtoの部分に、ド音記号の様に、四角が上下に団子状になっている音符がありますが、これは、下の音符から上の音符へ上がりながら歌う、という記号ですので、この場合、ド・レの両音をtoの言葉のときに歌います。
同じように楽譜一列目めの一番最後の言葉intendeのteのところにも四角串団子がありますが、これはシ・ドと読みますので、intendeはド・シド・ドとなります。
この四角串団子は、pes(ペス)という名前です。
複線は、現代の楽譜の複線と同じ様な意味だと思っていただいて構いません。
そして、複線の後の、音符の半分程の四角とそこから上にのぼっている短い線、これは、次の楽譜の列がどの音からはじまるのかを教えてくれる、親切な記号です。
これで、もう、最後のAmen(アーメン)まで楽譜は読めますね!
最後のAlleluja(アレルヤ)のluのところに、今度は、左から右へ斜めに並んでいる音符が出てきます。これはClivis(クリヴィス)という名前で、左の音符から右の音符へと読みますので、レドとなります。Alleluja全体では、ド・レ・ドシ・シと読みます。