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風琴亭

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エクステンションカレッジ終了の巻、その1

5月のゴールデンウィーク後に始まる南山大学のエクステンションカレッジ。
ここで、「パイプオルガンの魅力」と「グレゴリオ聖歌を歌いましょう」という講座を持たせて頂いています。
大変ありがたいことに、パイプオルガンの方は募集の当日か2、3日後には満員御礼。いつも、「先生ィ〜、入れなかったんです〜(涙)」という方に泣きつかれる。
いらして下さったみなさま、ありがとうございます。
そして、入れなかったみなさま、本当にごめんなさい。
グレゴリオ聖歌のような講座であれば、何人いらして頂いてもいいですし、多ければ多い程楽しい。(50人でグレゴリオ聖歌はちょっときついかも^^;)でもオルガンは、90分という限られた時間の中でレッスンできる人数が限られてしまうので、本当に申し訳なく思っています。
できることならば、受講者みなさん一人一人に、少なくとも30分はレッスンしたい。絶対上手になるのになぁ。
それもままならない程時間もないのに、「楽しいです〜」っていらして下さるみなさまに感謝!

私も、とても楽しいです。
いろいろな方と、でも、「LOVE オルガン!」という共通点のもとにいろいろな作品を扱いながらお話することができること。
そして、私自身いつもたくさんの大きな実りを頂いています。
自分では気付かなかった問題、受講者の方がご自分で一生懸命探してきたレパートリー、いろいろな感じ方に弾き方。

エクステンションカレッジは、始まるまでの機関が長いですが、始まってしまうと、いつも光陰矢の如しに10週間が過ぎています。
今日も、3つある講座の中の一つが終了しました。
何だかつまらないや〜。

でも、みなさんどうかこれからもオルガンを愛し続けてくれますように。

楽器と音楽を、心から愛してくれますように。

***

オルガンっていう楽器は、とても繊細な楽器です。
弾く人の心をすぐに反映します。
このオルガン、嫌い!って思って弾いていたら、楽器は鳴らなくなります。

楽器を愛して。自分の心の雑音を無にして。音符一つ一つを大切に撫でながら。音楽が音楽の意のままに一番いい状態で奏でられるように。

わたし、という演奏する存在は、媒体です。

わたしが音楽を壊してしまわないように。音をひとつひとつ生かせて。その上で、作曲者の創った、作曲者が天から拾った音楽を演奏する土台ができます。これが「練習」です。

大切な音楽が、わたし、を通って外に聴こえることが可能になります。神様から頂いた、すっごい賜物。

だから、わたし、をも大事にしてください。演奏する前は、一度心を空にしてみてください。音楽と響きで満ち足りることができるように。
そして、音楽が、わたし、を通るときに、わたしがその音楽にふさわしい人間であれますように。

***

みなさま、またお会いしましょうね!楽しみに、お待ちもうしあげています。
そして、まだ、お会いしていないみなさまも!
オルガンを通して、つかの間の「楽しい!」時間をご一緒できれば、うれしいです!
by mausmirabilis | 2011-07-06 23:58 | 風琴徒然 | Comments(0)