昨日、フランス国境からケルンへ帰り、今日はルール工業地帯(学校で習った懐かしい響き〜)の中心地、ドルトムントに打ち合わせの為に行ってきました。
「工業地帯」って言っても、四日市のコンビナートの様なものを想像してはいけません。
街の周りは山あり畑あり、のどかでもあります。
オルガンを見に行った訳ではないので、オルガンは教会の下から写真を撮っただけ。
Reinoldikirche ライノルディ教会。

Gerard Bunkという著名で重要なオルガニスト・作曲家がいたところです。
このBunk氏がコンセプト等で建築に関わったオルガン。

歴史的に、もの凄く大切な楽器だと思うのに、今の教会音楽家はこの楽器を捨てて、新しい楽器を入れたいそう。
修理が大変、現代の趣味に合わないetc.etc...........という意見は判らないでもないけど、このオルガンは、オルガンが完成された1950年代を代表する、大事な楽器でもある筈。
私がケルンで弾いていた楽器も同時代のもので、既に歴史的建造物に指定されていた。
扱いにくい部分もたくさんあったけれども、ロマン派の響きで育った世代が戦後に新しい風をオルガン建築に吹かせようとした革新的な作風でもある名器だった。
ここのオルガンは、それ以上に、「ゲラルド・ブンク」の歴史を背負っている。
......どうか、オルガンが残りますように......。
次の教会はSt. Petri 聖ペトリ。
写真だとあまりイメージが湧きませんが(撮り方が下手んんだろうなぁ)、教会に入ると木彫りで金色の大きな祭壇に圧倒されます!!!!
祭壇を眺めていたら、1日は経ってしまいそう......。

ひぇ〜......凄いものがあるんだ〜............と、見ていたら、教会の番をしていたおっちゃんが、祭壇についてのレポタージュのDVDを、「はい、お家で見て下さい」って、くれた。
あ〜、これもびっくり。
オルガンは、小さいのが前の左にありました。
多分ヴァルカー社だと思う。
最後はSt. Marien・聖マリーン教会。
「聖」とつくけど、これもプロテスタント教会。
昔はゴシックのオルガンがあったそうです。
今も同じところに「つばめの巣」のオルガンがありました。