ザールブリュッ県、じゃない、ザールブリュッケンの続きです。
後だし投稿その3。
今回のメインは、実は、このJohanneskirche。
プロテスタントの教会です。
3月7日にコンサートを弾いたBielefeldのマリーン教会Mariekircheのオルガン。

あまりにも造りが悪く、イントネーションも響きもあまり宜しくはないので、少し可愛くない楽器だとずっと思っていたのですが、オルガニスト同僚たちが口を揃えて、この楽器を建築したクロイカー社(Kleuker)の「素晴らしい楽器」がある、というので、物見高く見に来ました。
見た目からして、全く違うわ... 。
いやいや、百聞は一見にしかず。
本当に、ひとつひとつのストップ、パイプがきらきらと個性輝いて、アンサンブルとしても非常に調和が取れていて。
タッチも「タッチ」という言葉の如く、「触りながら」「撫でながら」(あらま、ちょっと危ない言葉みたいに聞こえてしまいそう)弾ける楽器。とっても、とっても大好きになりました。
この教会は、街の中心にあるプロテスタント教会。
この地方の中心的な存在でもあり、「街の中にある」教会として「開かれた教会」である必要があるとのこと。
普段の礼拝も、いろいろな形で行なわれ、先週は「映画礼拝」という名で、映画の中に出て来る進行の形を中心に扱ったとのこと。
コンサートの開催は当然の事ながら、「NACHTBAR(ナイトバー)」(Tは「+」十字架で表されています)という名前で夜の20時から24時まで教会を開放して、十字架の下の祭壇奥で飲み物を飲みながら、本の朗読会などを開催したり、教会の椅子を横に寄せて、タンゴを踊る催し物を開催したり...と、日本の教会の人が聞いたらひっくり返るだろうなぁ......ということもしています。
それだけ開かれている...ということもあり、それだけ必要性に迫られている...ということもあると思います。ドイツの教会事情は、決して安泰しているのではなく、結構複雑です。