風琴亭

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カテゴリ:グレゴリオ聖歌( 4 )

ザンクトガレンSt. Gallenの手稿

こちらから、探せます〜。

Collectionは、St. Gallen, Stiftsbibliothek
359番のCodexが、"Cantatorium"で、ネウマが記されたものです。
その後の写本にも、Antiphonar/交唱集など、いろいろあります。

面白いですよ〜!(...って思うのは、私だけかな。)
学生の頃は、そんなものが見れるなんて想像もつかなかったし、その1ページだけでもどこかの本に載っていたら、大事に大事にしていたのに。
それが、こんなにオンラインで何でも見られるようになって.........!
びっくり、というか、感激、というか。

ちょっとマニアックな話でスミマセン。
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by mausmirabilis | 2010-06-13 12:11 | グレゴリオ聖歌

Requiem - Graduale

今期の南山大学エクステンションカレッジのグレゴリオ聖歌のお題は、レクイエム・死者のためのミサ。
「鎮魂歌」って訳されるけれど、魂を鎮める......って随分ニュアンスが違うような気もするけどなぁ。
(それから、日本では何で、レクイエムの「ク」にアクセントが置かれるのかも腑に落ちない。ラテン語では「レ」にアクセントがあるんだけれど......。)

ドイツでも一、二世代前の人たちは、葬儀の度にレクイエムをラテン語で歌っていたか聞いていたか。
でも、私がいたのは既にバチカン公会議以降なので、さすがにラテン語のレクイエムは一般の小教区の教会では使ったことがなかった。

...ので、講座が始まる前に、講師もひと通りおさらいをする。

Graduale(グラドゥアーレ・昇階唱)という、第1朗読の後で歌われる聖歌をさらっていた時。

......むむ、何だかこの旋律、知ってる......って思って記憶を辿ったら、復活祭に歌われる大きなGraduale、「Haec dies」と同じ旋律だった......。

そっか〜、死者のミサと復活祭と、同じ旋律なんだ......。復活の希望がこれほど託されているんだ......。

又、この「Haec dies」は私の敬愛していた大学時代のグレゴリオ聖歌の先生のことを特に強く思い出す聖歌でもある。

その先生も、今年の5月に帰天してしまった。
父が亡くなったのことは、それなりに準備ができていたので辛いと思ったことはなかったけれど、その後に逝ったWillibrord(...と、卒業後は親しく呼んでいた)の死は、私にとってまだ辛い。

でも、この、私にとってはちょっと大きな発見をしたときに、Willibrordが喜んでくれたような気でふんわりと包まれたような気がした。
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by mausmirabilis | 2009-10-09 10:35 | グレゴリオ聖歌

グレゴリオ聖歌の楽譜の読み方2 詩編唱の基本

少しずつ書きます、と言いながら、結構無駄話が多かったわたくしのぶろグ(今日も又やってくれるマック君。)。
グレゴリオ聖歌お目当てにいらしてくださっていた方、どうもお待たせいたしまして、すみませんでした......。(オルガンの方もそういえば、しばらく書いていませんでした......)
えぇっと、今日は、詩編唱について書きますね。

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これは詩編98編の1節(1番と2番のテキスト)に栄唱(Doxologie)の一つであるGloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
Sicut erat in principio, et nunc, et semper, et in saecula saeculorum. Amen.
がついたものです。
栄唱は、カトリックの典礼で詩編の最後に唱えられる三位一体の神への賛美です。
この言葉はラテン語で歌うグレゴリオ聖歌には、しょっちゅう出てきますので、憶えておかれると便利です。

まず、ド音記号の位置を見ますと、上から2段目にありますので、最初の2つの音符がソとラであることが判ります。
ソとラの次には上から下まで点々で繋がった線がひいてあります。
この点々線(破線っていう名前でしたっけ?ちょっと日本語に自信がない。)の前の部分を「発唱部」と言います。
この発唱部のソとラに、最初の言葉「Cantate」の最初の母音、Canとtaを当てはめます。
そしてその次の、左右に小さい上下の線が付いた白抜きの四角い音符、これを「保音部」と言いますが、この音で、その次のテキストを歌います。
この詩編の場合、「...te Domino canticum」までです。

「canticum」の次の言葉の「novum」、この「no」の下に、線が入っています。
この印は、この母音で、次の音に変わるんだよ、という意味です。

この譜面では、最初の白抜きの保音部の次に括弧で囲まれた黒い音符があり、その次に又、白抜きの音符が出てきます。
これは、詩編の節が長く、一息で歌う事が難しい節はここでとりあえず括弧の音符へと移行して、息を吸って、又次の保音部から始めますよっという意味なのですが、
この音符を必要とするときには、詩編のテキストの方に十字の印がついています。

この詩編ではその必要がないので、とりあえず括弧の黒音符(ラ)と、次の白抜きドは無視して結構です。

大事なのは、novumのnoの母音のときに、上に斜めチョンの印が付いたレの音に移行することです。
これは、詩編の半節の中の最後の言葉のアクセントが「novum」の「no」についているので、ここで音が保音部から中間部へ変わる、ということなのです。

斜めチョンのレの次には、括弧にはいったドがありますが、このドは、必要に応じて歌ってください、という意味です。
即ち、novumという言葉は2つの母音から成り立っていて、noの方にアクセントがあるので、アクセントのついていないvumは括弧の黒ドの音で歌います。
ここに、novumではなく、母音一つから成り立っている言葉があったとしたら、この括弧黒ドはいらない、ということになります。

そして。

まんなかの線、これはとても大事です。

線の下に星印がついていますね。

この星印のところで、大きな大きなお休みを取ってください。
お休みの間には、novumの言葉が残響10秒の聖堂で2回響くぐらいです。
この間に、今歌ったお祈りの言葉をしっかりと心に染み渡らせてください。

その後。
次の白抜きドでquia mirabi まで歌い、li-a fe-citの母音をそれぞれ黒い音符のシ・ド・ラ・ソに当てはめていきます。

これで一節が歌えました。
が、
気を抜いてはいけません。
一節めを歌い終わったら、今度は、つかさず2節めを歌うのです。

でも、2節め以降は、「発唱部」を必要とせず、いきなり「保音部」のドの音から歌いだしますので、Salvavit sibi dextra を全てドの音で歌います。
そして、eiusのeの下に線が入っていますので、この母音で次の斜めチョンのレを歌い、iusを括弧のドで歌います。
iusには、i とuの両方の母音が含まれていますが、この場合iはjとして読みますのでユと発音します。

で、又、間をしっかりおいて、et brachium sanctum eiusを歌うのですが、sanctumのsanより黒い音符へと移行します。

3節のGloria Patri, et Filioのlioの部分は下括弧で囲まれています。
これは、この2つの母音を、同じ音で歌ってくださいね、という印なので、
Gloria Patri etまでドで歌い、Fiをレで、そしてlioを次のドで歌います。

後は、同じ様に、まず、歌っていきましょう。

これが、基本の基本です。
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by mausmirabilis | 2008-05-27 19:17 | グレゴリオ聖歌

グレゴリオ聖歌の楽譜の読み方1

先回(2008.05.16.)の内容を簡単にまとめておきます。
というか、少しずつ項目別に分けた方が読み易いかと思いますし、私も一回のブログで90分の間にお話した事全部をまとめるのは大変なので、その日その日に書ける範囲でupして行った方が、息が続きそうです。
もし、ご質問等があれば、コメント欄にお書き下さいまし。

まず、今日は読み方から。
これは一番最初に実習した、午後の祈りの導入部です。
(司祭)神よ、わたしを力づけ、
(答)急いで助けに来てください。栄光は父と子と聖霊に、初めのように今もいつも世々に。アーメン。
というテキストです。

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一番左にある四角が上下に繋がっている記号が、ド音記号です。(ハ音記号の前身です。普通のペンで書くとCという文字に見えますし、ドの音であるCを本当に表してもいます。)
この記号の間にある線(この楽譜の場合は上から2段目)が、「ド」の音である、ということを表します。
この記号は移動しますので、気をつけましょう。
又、この記号は、ピアノの鍵盤と楽譜の様な関係の絶対的な音の高さを示すものではなく、半音がどこにくるか、を表しますので、実際の音の高さは、歌うグループの歌い易いところで決めればよいかと思います。

この他にも、ファ音記号があります。ド音記号の左横に棒線が上下にひっぱられています。
この場合は、この記号の間の線がファの音である、ということを示しています。

そして、その次の四角い物体が、音符です。
この楽譜の場合、Deusという言葉はド・ドと読みます。
結構簡単ですね!
四角が単独で書かれている音符をpunctum(プンクトゥム)と言います。

Deusの後に出てくる一番上の線にかかっている「ちょん」は、ブレスの記号です。
ブレスの記号としては、この記号と、真ん中の2本の線にかかっているものと、一番上から一番下の線にかけてかかっているものの3種類がありますが、線が長ければ長い程、間を置く、ということです。
ですのでこの「ちょん」は、本当に息を吸ってすぐ次を歌いましょう、という印です。
3列めの終わり、Sanctoの言葉の後に、上から下までの長い線が出てきます。
この線が出てきたときは、大きな大きなヨーロッパの聖堂で歌ったときに、この線の直前の言葉が残響としてまだ響いているのを一度聴くぐらいの間を空けてください。ゆったりとした間です。

楽譜に戻ります。
In adjutoriumという次の言葉のtoの部分に、ド音記号の様に、四角が上下に団子状になっている音符がありますが、これは、下の音符から上の音符へ上がりながら歌う、という記号ですので、この場合、ド・レの両音をtoの言葉のときに歌います。
同じように楽譜一列目めの一番最後の言葉intendeのteのところにも四角串団子がありますが、これはシ・ドと読みますので、intendeはド・シド・ドとなります。
この四角串団子は、pes(ペス)という名前です。

複線は、現代の楽譜の複線と同じ様な意味だと思っていただいて構いません。

そして、複線の後の、音符の半分程の四角とそこから上にのぼっている短い線、これは、次の楽譜の列がどの音からはじまるのかを教えてくれる、親切な記号です。

これで、もう、最後のAmen(アーメン)まで楽譜は読めますね!
最後のAlleluja(アレルヤ)のluのところに、今度は、左から右へ斜めに並んでいる音符が出てきます。これはClivis(クリヴィス)という名前で、左の音符から右の音符へと読みますので、レドとなります。Alleluja全体では、ド・レ・ドシ・シと読みます。
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by mausmirabilis | 2008-05-19 09:40 | グレゴリオ聖歌