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風琴亭

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コンサートのご案内・2件・ブリリアントコンサート&パイプオルガンコンサート "Tu es Petrus"

えっと、公式HPのご案内と重複いたしますが、こちらの方でもオルガンコンサートのご案内をさせていただきます。

まずは、6月1日、15時より豊橋市近辺の小坂井町フロイデンホールに於いて、「ブリリアント・コンサート」という催しものがあります。
月光、メフィストワルツ、ラヴェルの「道化師の朝の歌」、クライスラーの「ウイーン奇想曲」、オペラ「トスカ」からなどピアノ、バイオリン、声楽の名曲を畔柳幸代さん、大竹広治さん、影山香苗さん、金井ゆかりさん、芝本容子さんなどこの地方出身で今は大音楽家となった方々が演奏されます。
わたくしは、豊橋を拠点に活動するカンマーコーア・イリスとコーロ・ソアーヴェを、コンサートの企画もされた斉藤喬先生の指揮のもとに、ラインベルガーのミサ・ト短調を伴奏いたします。楽器は家から運ぶヤマハのF300型ですので、電子オルガンですが、こちらの女性コーラス、とってもきれいで繊細な合唱を披露してくださいます。
おすすめです!

6月29日の日曜日、聖ペトロと聖パウロの日にカトリック南山教会でパイプオルガンのコンサートがあります。

聖ペトロはキリストの弟子のなかでもリーダー格だった人と思われており、カトリックの教会では、聖ペトロを初代の教皇として見なしています。
これは、新約聖書のマタイによる福音から伝えられている言葉イエスの言葉「Tu es Petrus, et super hanc petram aedificabo Ecclesiam meam.(あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。)」から取られています。

という訳で、この日のコンサートのテーマはずばり「教会」。
Tu es Petrus -教会の響き- というタイトルで、「教会」をテーマとした曲を集めてみました。
最初はアンリ・ミュレーという、ヴィドールやギルマンの弟子であり、南フランスのDraguignan(う〜ん、読み方が判らない......)という街のオルガニストをしていた人の「Tu es Petrus(原題はpetra)」という曲から始めます。
この曲は「Esquisses Byzantines(ビザンツ・スケッチとでも訳すのだろうか?)」という10の曲から成り立つ作品集の最後の曲なのですが、私が大学に入ってすぐの頃に大先輩にあたる人が毎日毎日一生懸命練習していたのを聞いていたものです。
で、何度聴いても、とてもエキサイティング!!格好いい〜んです!(格好いい先輩が弾いていたのも関係しているかも知れません。)いつかは私も弾くぞぉ〜、と思いつつも、なかなか機会がなかったものです。
今回のコンサート、この曲が弾きたかったがために「Tu es Petrus」と名付けたのかも......。
そして、同じ組曲の中から「薔薇の窓(大聖堂の一番うしろにある、大きな窓のことです)」、「教会の鐘つき塔(最初に出てきた候補が"加熱器等"だった。ぶふふ。)」の2曲。
これらは「建物」としての教会を現します。

「教会」という言葉はしかし、建物だけを表すものではありません。
イエス・キリストによって集められた、信ずるものたちの共同体、これが「教会」です。

ということで、短く判りやすい数曲の中でイエスの生涯を現した、ジャロミール・ワインベルガー作曲の「バイブル・ポエムス」、そして、共同体としての教会を表現した作品として、メシアンの「天上の饗宴」と「永遠の教会の出現」を弾きます。(実は、今、もっと大きなオルガンでメシアン全曲を弾きたくてうずうずしている......。)

最後のオルガン曲は、おなじみの、ヴィエルヌ「ウェストミンスターの鐘」です。
わぁ〜、学校のチャイムとおんなじだぁ!って、聴いてくれる若い世代が多くて、嬉しい曲です。(本当は、学校がウェストミンスターを真似したんだけれどね。)

その間、南山短期大学聖歌隊のVox Angelicaが天使のような歌声を披露してくれます。みんな、かわいいですよぉ〜!
昨年、Vox Angelicaが出演したオルガンコンサートに来てくれた中学校の同級生のOクン、天使ちゃんたちにみとれっぱなしで目が据わってました......。(出演者、実は上からそういうところまで見ています。)

入場は基本的に無料です。
コンサートの最後に、神言神学院という神父様を養成する機関への募金をおこないますので、お志しを頂けるようでしたらそちらの方へご協力いただけるとありがたく存じます。

あまり知られた作曲者の名前のないコンサートですが、判りやすくてインパクトのある曲が多く、オルガン初心者の方にも楽しんでいただけるかと思いますし、オルガン上級者の方にも、なかなか普段は聴く機会のない作品も揃っておりますので面白がってはいただけるかと思います。

どうぞ宜しくお願いいたします。
by mausmirabilis | 2008-05-29 10:40 | コンサート関係 | Comments(0)