今日は、修理に出していたオルガンシューズを取りに、午後名古屋の街へ。
ママは、同じ時間に美容院に行っているので、帰る時間を決めて合流。
三越で晩御飯のものを買ってから出たら、地下の出入り口にちょうど藤城清治さんのリトグラフが飾ってあった。
私は結構、あ~、かわいいね~!って通り過ぎるはずだったのが、
ママの目が座ってまま動かない!!!
「いいね~!これ、かわいいね~!」...って、梃子でも動かなくなったぐらい絵の前で固まってしまった。
(えっ、まさか、これ、買うの???)
普段、そんな衝動買いをしない人が、「欲しいなぁ〜、欲しいなぁ〜」...って、自分のものになるまでなら、明日の朝まででも立っていそうな雰囲気になってきてしまった。
で、結局、マイバックから長ねぎがつんだしていると言う、結構場違いな出で立ちで、リトグラフ売り場まで戻って、そして、この絵が我が家までやって来ました。
犬の凛々しさが、ウチの雄ネコのパウロに良く似ている...というのは、単なる猫バカかな。
そう言えば、よく思い帰すには、他の会場で藤城さんの作品を展示していた時に、私もこの絵を随分長い間見ていた。
ブレーメンに住んでいる友達に、この絵のカードだかメモ帳だかを贈った記憶も思い出してきた。
それから、子供の頃、おばあちゃんが読んでいた「暮らしの手帳」の中の、子供用のおとぎ話の挿し絵が、藤城さんの手によるものだったことも、ふつふつと記憶の底から湧いてきた。
言ってみれば、私の読書の原体験。
私の幸せの記憶の一部でもあるんだ〜。
藤城さんの作品は、何を見ていても、飽きずに見ていられるし、いつでも人を幸せにさせてくれる。
このリトグラフと共に、また大きな幸せが家に来たと思う。