...に、ご一緒させて頂きました。
私が弾いたのは、バッハのモテット"Komm, Herr Jesu"と"Lobet den Herrn"。
通奏低音の楽譜は、探せばあるのだろうけれど、今回はオルガン一台での伴奏で、とのことだったので、自分で楽譜作っていきました。(即興しなさい、と、怒られそうだ...。)
一番最初の練習が6月の初旬にあったのですが、流石日本合唱コンクールにいつも上位入賞されるノースエコーさん、発声からして違う(◎◎)
へぇ〜〜〜〜っと、ただ感心してほぇ〜〜っと聞いていたぐらい、繊細なニュアンスで響きを確認していました。
で、バッハのモテット。
オルガンが「伴奏で」弾く時は、合唱の補助的な役割を担っているので、聴いている人にはそれと判らないように、合唱の弱いところをカバーして歌い易くするのがオルガニストの技を発揮できるところでもある。
.........なのに、ノースエコーさんったら、私の補助を必要としているところなんて、何もなかった.........。
それどころか、自分で聴いていても、オルガンが足引っ張ってるよ〜ってぐらい、重ったるいの。
結局、書いた音符を削りに削って、何だこれなら初見で弾けるよ〜っていうところまで音符を落として楽譜を作り直し。(ギャラを頂くのが申し訳ない程、弾く音符は少なかった。)
本物のパイプオルガンとは、コンサート当日しか合わせることが出来ないので、音色もバランスもゲネプロの中で合わせてしまわないといけない。
高声部は大きくなりすぎないように、低音部はしっかりと、とのことだったので、右手と左手と別の鍵盤で音を作る。(これは本当は企業秘密。ははは。)
右手は、そこにある「普段使い」の音色が何だか合わないような気がしたので、ちょっと別のトリックを使う。(こっちも企業秘密よん〜。......って、知りたい方教えてあげます。ここで説明するのが面倒なだけ。)
とにかく、オルガンが重くならないようにって「こんなものかな?」って思いながら作った音色では、今度は、ノースエコーさんに声量負け。
何せこの合唱団は、威勢がいい。
で、上下の倍音を微妙に足して、何とか合格。
本番は、私は2曲で終わりなので、非常に気が楽。
Sandstromのバッハと同タイトルのモテットはリハーサルの時にホールで、本番は楽屋で聴かせて頂きましたが、まぁ、良くこんなややこしいものを歌うこと......と、ただただ感心するのみ。
後半は、楽しくって、きれいで、面白くって.........気が付いたら「えっ??これでもうおしまい??」って物足りない位、引き込まれたコンサートでした。
あぁ幸せ。
その後の打ち上げも、大変楽しく、何だかあっと言う間に幸せのうちに過ぎた一日。
打ち上げの最後に「大地讃頌」が歌われたのも、何だか中学校時代を思い出して嬉しかった。
中学校時代、と言えば、中学校の合唱部の先輩(妹君は同級生)もいれば、中学校の同級生Mさんの同僚です〜Mさん、コンサートにいらっしゃいますよ〜と声をかけて下さった方もいた。(その後、本当に、Mさんに連絡を取れることとなって、それも嬉しかった。)
コンサートが終わって、ホールから楽屋に戻ろうとしたら、これ又合唱部のS先輩(弟君は同級生)にもばったりとお会いして、懐かし話にひとしきり。
かと思えば、「私はあなたのお母さんに大学時代の合唱部でお世話になりました、その時あなたは幼稚園生でしたよ〜」という方もいらっしゃるし、大体、ノースエコーの元の名古屋北高校の塩田先生は、私が名古屋少年少女合唱団で一番最初の年に教えてくださっていた先生。
帰り道に飴を買ってくださるような優しい先生だったのを憶えている。
指揮の長谷先生は、本当に心から尊敬できる、素晴らしい合唱指揮者だし、いろいろな事が重なって、すっごく幸せな日だった。
それで、打ち上げの後。
地下鉄で最寄りの駅まで行こうとしたのだけど、なんだかあまりにも楽しい日で、まだ家に帰りたくなくって。(子供と変わんないや〜。)
で、思わずサンシャイン栄の観覧車に飛び乗ってしまった。
.........誰があんなくだらないモノを考えたのかと今まで思っていたのだけれど、雨降りにも関わらず、見慣れた栄を上から見るのは、結構楽しい経験だった。
お天気が良ければ、上の方からは随分遠くまで見えるのかも知れないなぁ。
(この写真、良く見ると、合唱団の人たちがまだ打ち上げ会場の前にいるのが判ります。へへ。あ、カラオケじゃないよ。)